ドイツのタンク製造メーカー、LIPP社は35年前より、溶接を必要としないタンク製造方法を開発、特許を取得し、ドイツをはじめ世界中に多くのタンク・サイロの建設をしてきました。 LIPP社はドイツ南部のTannhausenいう町にあり、各種用水、各種廃水廃液汚泥、穀物、食品原料、工業原料、廃棄物、メタンガス、排ガス等を収納するタンク、サイロ、ガスホルダーを世界80カ国以上に建設しています。LIPP社の開発した無溶接スパイラルタンクは、建設現場でタンク材となるシートメタルから、直接タンクをスパイラル状に巻き上げていく方式で、驚異的に短い工期のみならず、従来の溶接工法に比べ数多い利点が挙げられます

スパイラルタンクの製造プロセス

ステンレス(SUS316)と亜鉛鋼板の複合材 "VERINOX"
硫化水素への抜群の耐食性と経済性、それはタンクの長寿命と高い採算性

                    LIPPスパイラルタンクの特徴

− 従来溶接工法に比べ短いタンク建設工期
− 経済的な建設コスト
− 足場を必要としない(タンクとタンクの間隔を0.5mまで狭めることができる)
− 鋼鈑、亜鉛鋼鈑、ステンレス、銅、アルミなど用途に合わせた材料を選択できる。
− タンク内部をステンレス、外部を亜鉛鋼鈑の複合材VERINOXを使用できる。
− タンク壁に溶接部分が無いため錆に強く、耐久性に優れている。
− タンクの重量が軽いため基礎工事費用が安い。
− 多用な用途(固形物、液体、汚泥、ガス等)に応じたタンクが可能。
− タンクの径、高さが自由に設定できる。(径3m40m、高さ1.5m35m

無溶接と無足場 タンク建造工期の大幅短縮
水処理プラント用タンク(曝気槽・沈殿槽・生物反応槽
硝化脱窒素槽・汚泥貯槽・仮設タンク・その他
ユニークなLIPPスパイラルタンク工法
のように厚さ1.5mm4mmのロール状の亜鉛鋼鈑をタンク建設現場において製造機により螺旋状に巻き上げていきます。機械によってタンク材の両端は成型され、一回転したところで1段下のタンク材の上部と接合し、図2に示されているように二重に折り曲げられます。この二重折り曲げ方式は缶詰の円筒部分と蓋、底部分を圧着している方法と全く同じで、きわめて強い鋼鈑の接合と機密性をもたらします。更に二重折り曲げ部分(リム)が樽における箍(たが)の役割と同様にタンクの内圧に対する耐圧性、また全体の剛性を高める結果にもなります。タンクの内部には凹凸が無く平で滑らかな壁面となります。

LIPPガスホルダー(常圧)

リップスパイラルタンクシステム

木材チップ大型サイロ 10,000m3

LIPP GmbH 社はスパイラルタンク用の鋼材として亜鉛鋼板とステンレス薄板を合わせた複合鋼板を開発し、25年間以上使用してきております。母材の亜鉛鋼板と液体と接触する内面に0.3mmのSUS316と言う耐食性の高い高級ステンレス薄板を接着し、上図のように折り曲げることにより、内部は完全にステンレスに覆われるため、ステンレスタンクと同じ機能になり、外部はさびに強い亜鉛鋼板を使用することで、タンクの長い寿命を保っています。これはスパイラルタンク工法でのみ可能な方法で、廃液、排水タンクとしてはステンレスの高機能と亜鉛鋼板の経済性をかね合わせた理想的な材料です。
バイオガス発酵槽
下水汚泥タンク
穀物スラリー化貯留槽